U.S.A(アメリカ軍)ユーティリティシャツの見方
ミリタリーアイテムの中でも、とくに人気の高い「ユーティリティシャツ」。本来はアメリカ軍の作業用シャツとして採用されていたアイテムですが、普段のコーデにも取り入れやすく、古着初心者の方にもおすすめの一着です。
「軍物は普段着にしにくそう…」という声をよく聞きますが、そんなことはありません。合わせ方しだいで、かわいくも、かっこよくも着こなせる万能選手なんです。
この記事では、米軍で長く採用されていた OG-107 コットンサテン ユーティリティシャツ を例に、タグの読み方からサイズ表記まで、わかりやすく解説していきます。

米軍 OG-107 コットンサテン ユーティリティシャツとは?
OG-107は、アメリカ陸軍(U.S. ARMY)が1950年代〜1980年代前半まで採用していた代表的な作業服シリーズです。
- 素材の変遷
- 色味の特徴
- 年代ごとのディテール
など、奥深い魅力があり、ミリタリー古着を語るうえで欠かせない存在です。
ここではまず、もっとも見分けに使える 「タグの読み方」 をやさしく紹介していきます。
米軍 OG-107 コットンサテン ユーティリティシャツのタグの見方
タグは、右側アンダーの内側に縫い付けられていることが多いです。まずは実物のタグを見てみましょう。

この小さなタグの中に、じつはたくさんの情報がギュッと詰まっています。

代表的な表記の意味を、ひとつずつ見ていきましょう。
① SHIRT(シャツの種類)
このアイテムがシャツであることを示しています。
② UTILITY(用途:作業着)
UTILITY=作業用。これでユーティリティシャツの「ユーティリティ(作業用)」が示されます。
③ CTN.(素材:コットン)
CTN は COTTON の略で、素材がコットンであることを表します。
④ SATEEN(素材の種類:コットンサテン)
「SATEEN(サテン)」と書かれていますが、ミリタリーで使われるのはコットンサテン。HBT(ヘリンボーンツイル)の後継として採用された、やわらかく上品な光沢のある生地です。
⑤ OG 107(カラーコード:オリーブグリーン107)
OG=Olive Green の略で、107はその色番号。米軍が使用していた代表的なカラーコードで、深いオリーブグリーンを指します。
⑥ DSA番号(年式+契約番号)
例:DSA100-75-C-0746
これは、防衛補給機関である Defense Supply Agency(DSA) による契約番号です。番号の中に契約年度が含まれており、上の例だと 「75」=1975年度に契約されたアイテム であることを示します。
⑦ 製造会社名
例:POLLOCK CLO. CO., INC.
このシャツを製造した企業の名称です。メーカー名が分かると、同じメーカーの他アイテムを探したくなったり、コレクションとしての楽しみも広がります。
ここまで読み解ければ、OG-107のタグはもう怖くありません。
米軍 OG-107 コットンサテン ユーティリティシャツのサイズ表記の見方
つづいて、内タグに多いサイズ表記の読み方です。代表的な表記の一例がこちら。

15 1/2 × 33 と書かれている場合、それぞれ次のような意味になります。
■ 15 1/2(首回り)
首回りをインチで表した数値です。
- 15 1/2インチ × 2.54 = 約39cm
■ 33(袖丈)
背中の中心から肩を通り、手首までの長さを表します。
- 33インチ × 2.54 = 約84cm
このように、インチ表記でもセンチ換算していくと、自分の体格に合うかイメージしやすくなります。
数学の世界などでよく使われる 「≒」 という記号は、「ニアリーイコール(ほぼ等しい)」という意味です。細かく言えばぴったり同じではないけれど、実用上はほとんど同じ、というイメージですね。
NSN(National Stock Number)について
米軍装備品には、NSN(National Stock Number) と呼ばれる品目コードが付けられている場合があります。
例:8405-00-781-8947
- 8405: 衣料品に関する分類グループ
- 00-781-8947: 特定の品目を識別するための番号
このような番号は、米軍のサプライチェーン(補給システム)の中で使用される管理コードです。古着として出てきたときも、「実際にミリタリーの現場で流通していたアイテムなんだな」という背景を想像する手がかりになります。
日本人体型の目安
先ほどのサイズ表記 15 1/2 × 33 を、日本人体型にざっくり当てはめると、次のようなイメージです。
- 首回り15 1/2 → おおよそMサイズ相当
- 袖丈33 → やや長めでLサイズ相当
「首はちょうどいいけれど袖が少し長い」ようなバランスになることが多いので、ロールアップして着たり、上からジャケットを羽織ったりすると、こなれた雰囲気で楽しめます。
最後に。
ミリタリー古着は、一見むずかしそうに見えますが、タグの見方がわかるだけで一気に世界が広がります。
OG-107は、年代や製造会社によって表情がまるで違う、とても奥深いアイテムです。でも、まずは「かわいく・かっこよく着る」気持ちで楽しめば大丈夫。
Furugi Bonでは、古着が初めての方にも分かりやすく、「ゆる古着ミリタリー」 を提案しています。気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。
あなたのクローゼットに、OG-107という一着から、新しい物語が始まりますように。
コメント