人が服を着る理由|服は心と体を守る、小さなお守り
毎日あたり前のように袖を通している服。
でも、ふと立ち止まってみると「どうして人は服を着るんだろう?」と不思議に感じることはありませんか。
寒さや暑さから身体を守るため。
身だしなみのため。
おしゃれのため。
答えはいくつもありそうですが、Furugi Bon(以下、BON)は、服を着ることは「自分を大切にする行為」だと考えています。

服は「心と体」を包むもの
まず、いちばん分かりやすい理由として、服には「体を守る」役割があります。
体を守る、いちばん身近な道具
人間の身体は、野生動物のように厚い体毛で守られているわけではありません。
その代わりに、私たちは布を重ねて、外からの刺激から身体を守っています。
- 汚れや細菌から皮膚を守る
- 汗を吸収して、体を清潔に保ちやすくする
- 暑さや寒さから体温を守る
季節に合わせて服を選ぶのは、からだを守るための大切な知恵。
厚手のスウェットやニットを着込んで「今日もあったかいな」と感じられるのは、服が静かに働いてくれているおかげです。
実は、心もそっと守ってくれている
服には、身体だけでなく「心を守る」役割もあります。
お気に入りのスウェットに袖を通した瞬間、なんだかホッとする。
ちょっと緊張する日には、背筋が伸びるシャツを選ぶ。
落ち込んだ朝に、明るい色を手に取ってみる。
こういう小さな選択は、どれも「今の自分の心を、そっと支えるため」の行為です。
服は、私たちの気持ちに寄り添う、やわらかいお守りのような存在と言えるかもしれません。
服は「自分らしさ」を守るアイテム
生活が安定してくると、私たちは「自分らしく生きたい」という気持ちを強く意識するようになります。
そのときに、いちばん身近な自己表現の道具になってくれるのが服です。
例えば、
- カジュアルなスウェットで、力を抜いた自分でいたい日
- ワークウェアで、働く自分に誇りを持ちたい日
- ちょっとだけ背伸びしたジャケットで、新しい自分に出会いたい日
服を選ぶことは、「今日の自分はこうありたい」とそっと宣言するようなもの。
言葉にするのは恥ずかしい気持ちも、服なら自然に表現できます。

見た目社会と、ルッキズムのこと
一方で、現代は「見た目」が大きく取り上げられる時代でもあります。
X(旧Twitter)やインスタグラム、YouTubeなどのSNSでは、整ったルックスのインフルエンサーやモデルが日々目に入ってきます。
素敵だな、と感じる一方で、知らないうちに「こうならなきゃいけないのかな」とプレッシャーを感じてしまうこともあります。
外見や容姿に強く価値を置き、人を評価してしまう考え方は「ルッキズム(外見至上主義)」と呼ばれます。
BONは、服が好きな人がこのルッキズムに縛られて、
- 「自分はあの人みたいにカッコよく着こなせない」
- 「この体型じゃ、この服は着ちゃだめだ」
- 「年齢的にもうこういう服は無理かな…」
と、心をすり減らしてしまうのは、とても悲しいことだと感じています。
服は、誰かと競争するためのものじゃない
服は、本来「点数をつけるためのもの」ではありません。
ましてや、自分を嫌いになるための道具でもありません。
本当に大切なのは、
- その服を着た自分を、ちょっと好きになれるかどうか
- 鏡の前の自分に「まあ、今日も悪くないね」と言えるかどうか
だとBONは思っています。
見た目社会の中で生きていると、つい他人の視線を意識してしまいます。
でも、服を選ぶときの主役は、やっぱり「自分自身」であってほしい。
服選びは、もっと自由でいい
服には、いろいろな「決まりごと」のようなものがつきまといます。
- 年齢に合った服を着るべき
- 体型に合うものだけを選ぶべき
- 流行から外れないようにしなきゃ
もちろん、TPOやマナーが必要な場面もあります。
でも、毎日の暮らしの中で着る服まで、全部そのルールで縛ってしまう必要はありません。
古着が好きな人なら、なおさらです。
時代も国もバラバラな服たちが、一人ひとりのクローゼットの中で出会って、一緒に暮らし始める。
そこには「正解のコーディネート」なんて存在しません。
大切なのは、
- 着ていて、心が少し軽くなること
- 鏡に映る自分を、前よりちょっと好きになれること
- その服と一緒に、あたたかい時間を過ごせること
それなら、ブランドも年代も、メンズかレディースかも、本当はあまり関係ないのかもしれません。

人が服を着る理由とは──BONの小さな結論
人が服を着る理由は、きっと一つではありません。
- 体を守るため
- 心を落ち着かせるため
- 自分らしくいるため
- 新しい一歩を踏み出す勇気をもらうため
そのどれもが、私たちが自分を大切にするための、小さな工夫だと思うのです。
見た目社会の中で、他人と比べて苦しくなってしまう日もあるかもしれません。
それでも、服は本来「あなたの味方」であってほしい。
今日、クローゼットから服を一枚選ぶこと。
その行為そのものが、
「今日の自分を、ちゃんと迎えに行く」
という、やさしい儀式なのかもしれません。
BONは、そんな気持ちにそっと寄り添える「ゆる古着」を、これからもお届けしていきたいと思っています。
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