「I played BEER MONEY」って何? 一枚のTシャツから覗く、シカゴのスポーツ酒場文化
古着を見ていると、ときどき意味の分からない言葉に出会います。

今回のTシャツに大きく書かれているのは、
「I played BEER MONEY」
その横には「Coors Light」、そして下には「NBC Sports Chicago」。
ビールの宣伝Tシャツ?
スポーツイベントの記念品?
気になって「BEER MONEY」を調べてみると、この一枚の向こう側に、なんともアメリカらしい風景がありました。
「BEER MONEY」は、本当にあったテレビ番組
「Beer Money presented by Coors Light」は、シカゴのスポーツファンを相手にしたスポーツ・トリビア番組です。
NBC Sports Chicagoの資料によると、2012年に「Gas Money」という名前で始まり、その後「Beer Money」として展開されました。
番組が向かったのは、テレビスタジオだけではありません。
Wrigley Field、Guaranteed Rate Field、United Center、そしてシカゴ周辺のさまざまな店。
そこで地元のスポーツファンが、シカゴのスポーツにまつわるクイズに挑戦していました。
正解すれば賞金。
間違えれば、そこで終わり。
主役になったのは、有名なスポーツ選手ではなく、 街でスポーツを愛している普通の人たちでした。

バーとビールとスポーツ
この番組を知ると、このTシャツにCoors Lightの名前が入っていることも、少し違って見えてきます。
シカゴのバーに集まり、ビールを飲みながら試合を見る。
好きなチームについて語り、ときには知らない隣の人とも盛り上がる。
そんな場所へテレビ番組そのものが出かけていって、ファンにスポーツクイズを出す。
2018年には番組の100回記念となる「All-Star Edition」も開催され、過去の参加者たちがシカゴの主要スポーツチームにまつわるカテゴリーで競いました。
テレビの中のスポーツと、街の人たちの日常がとても近い。
「BEER MONEY」は、そんなシカゴのスポーツ文化を感じさせる番組だったのかもしれません。
そして、もう一度Tシャツを見る
胸に書かれた、
「I played BEER MONEY」
直訳すれば、「私はBEER MONEYに参加した」。
ただし、このTシャツが実際に番組出演者へ配布されたものなのか、どのような経緯で作られたものなのかまでは、今回確認することができませんでした。
そのためBONでは、 「出演者用Tシャツ」「番組配布品」などとは断定しません。
分かっているのは、この一枚に、
BEER MONEY
Coors Light
NBC Sports Chicago
という名前が残されていること。
それだけでも、この服が連れていってくれる場所は十分に面白いと思うのです。

一枚のTシャツから、知らない街の日常へ
2024年、NBC Sports Chicagoは20年間の放送を終えました。
その最後を飾る特別編成には、過去の「Beer Money」や「Best of Beer Money」も組み込まれていました。
一枚の古着に残された、知らない番組の名前。
そこから調べていくと見えてきたのは、
シカゴの球場。
街のバー。
ビール。
テレビ。
そして、スポーツを愛する人たち。
有名なヴィンテージTシャツでなくても、服にはこんな小さな入口があります。
服を一枚めくると、
知らなかった街の日常が出てくる。
だから古着は、やっぱり面白い。
ぼんちゃん先生と読み解く、一枚のTシャツの向こう側。
このTシャツは、BONで販売しています。
この記事でご紹介した「BEER MONEY × Coors Light × NBC Sports Chicago」のTシャツは、Furugi Bonオンラインストアでご覧いただけます。
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